はじめての車中泊体験

車中泊

準備と持ち物は涼しさ重視で選ぶ!

真夏の車中泊で天敵になるのは、こもった熱とジメジメした湿気です。
まず昼間は全面サンシェードで断熱しておくのが鉄則。ダッシュボードやハンドルに直射日光を当てないだけで夕方の車内温度が3〜4℃下がります。
寝具は厚さ5cm以上の自動膨張エアマット+コットンシーツが汗ばんでもベタつきにくく、背中のムレを軽減。
薄手の封筒型インナーシュラフに速乾ブランケットを重ねれば、夜の外気温が下がったタイミングで肩が冷える心配もありません。
USB扇風機は送風用と排気用の2台セットがベスト。ひとつを顔に向け、もうひとつを後部窓の隙間から外へ向けるだけで車内のCO₂と熱気が抜け、呼吸がラクになります。
モバイルバッテリーは20,000mAhクラスを用意すると10時間以上回せて安心。
眠る前に首筋へ冷感シートを貼ると体感温度が2℃ほど下がり、寝付きもスムーズです。

涼しい場所と時間帯を味方に

はじめての車中泊は24時間トイレが使える道の駅か高速SA/PAが安心です。
特に標高500m以上の高原型道の駅は平地より気温が5℃低く、風が抜ける立地が多いのでエンジン停止後でも車内温度が上がりにくいメリットがあります。
到着は日没より少し前を狙い、駐車位置を吟味しましょう。トイレと照明に近すぎると人の出入りや灯りで眠りにくくなり、遠すぎると夜間の移動が怖い。
自販機の明かりが目印になる中間地点が快適バランスです。
湖畔や河川敷の公共駐車場も涼しいですが、ゲリラ豪雨による増水リスクがあるため天気アプリは常時チェックが必須。
地面の傾斜は泡水準器アプリで確認し、頭を高い側にすると寝返りでずり落ちず、胃酸の逆流も防げます。

目隠し&結露&虫対策の三位一体ワザ

夜の車内を外から見えなくするには、100円ショップの遮光アルミシートと吸盤フックでDIYカーテンを作るのが最短ルート。
昼は断熱パネル、夜はプライバシーガードと一石二鳥です。
窓を2cmほど開け、隙間に虫よけメッシュを貼ってUSBファンを排気方向へ固定すれば結露と蚊の侵入を同時にブロック。
ハッカ油スプレーを外側カーテンとタイヤハウス付近にひと吹きすると、アブやカメムシが寄りにくくなり快適度がワンランク上がります。
車内灯を長時間点けるとバッテリー上がりの原因になるので、LEDランタンを天井フックに吊り下げ、使い終わったらソーラーパネルで昼間に充電。

夏でもおいしい&楽しいをプラス!

せっかくの車中泊、夜食とモーニングも楽しみたいですよね。
クーラーボックスに凍らせたスポーツドリンクを仕込み、保冷材兼ドリンクとして活用すると一石二鳥。
シングルバーナーとチタンマグがあると、夜はインスタントラーメン、朝はドリップコーヒーとコンポタが楽しめます。
食後のゴミはフタ付きソフトバケットにまとめ、臭いが車内に残らないよう必ず密閉。

帰宅前のリセットで次回も快適

起床後はサンシェードを外し、左右ドアを全開にして3分間の強制換気を行います。
寝具を畳んだらエアマットの空気を抜きながら湿気を飛ばし、カーテンを丸めてトートへ収納。
ゴミはサービスエリアの分別箱へ捨て、シートを倒した位置やヘッドレストを元に戻せば準備完了。
最後にボディに付いた夜露と虫をサッと流しておくと、塗装ダメージを防げて一石二鳥です。

快眠アイテム選び・涼しい場所取り・結露&虫対策の三本柱さえ押さえれば、真夏の車中泊もぐっすり快適。
お気に入りのプレイリストを流しながら、星空の下で迎えるモーニングコーヒーは格別ですよ!