AGA治療薬ザガーロとは?

薬のイメージ

先日あるTV番組で芸人さんが抜け毛ネタノコントをやっていました。その中である男性が抜け毛が止まる薬を騙されて高額で買ってしまうという内容でした。男性にとっても髪は大切で抜け毛って切実な悩みなんだなーと思いました。髪が薄くなってきたら、結局はかつらをつけるしかないと思っていたので、抜け毛についてネットで調べてみると今はさまざまな治療法があると知り驚きました。特にその中でも、薄毛治療期待の星ザガーロについて調べたことを紹介したいと思います。

ザガーロとは

ザガーロはグラクソ・スミスクライン株式会社(イギリスに本社)が開発した男性型脱毛症(AGA)の治療薬です。

日本で認可されたのは2015年9月28日で、厚生労働省から製造販売承認をうけ翌年から正式に発売開始されました。

有名なプロペシアに次ぐ第2のAGA治療薬です。

ザガーロ【浜松町第一クリニック】

プロペシアとの違い

プロペシアは2005年から発売されており、現在すでに世界60カ国以上で承認されている最も利用されているAGA治療薬です。

そんなプロペシアは「フィナステリド」を有効成分としています。一方、ザガーロ有効成分は「デュタステリド」です。この違いを説明します。

ザガーロは増毛本数が1.6倍!

5α還元酵素1型しか阻害しないプロペシアに対してザガーロは2型も阻害することで、よりDHTの生成を抑制し、増毛本数が、1.6倍というデータも治験で立証されています。

ちなみに、プロペシアもザガーロは、薬価未収集薬なので、どこの医療機関にいっても保険適用はなく、全額負担となります。

ザガーロの副作用

副作用の主なものは以下のようなものがあります。

  • 勃起不全
  • 性欲減退
  • 射精障害
  • 抑うつ気分
  • 女性化乳房
  • 乳房不快感
  • 味覚異常
  • 精巣通
  • 肝機能異常

などがあります。

副作用はプロペシアとおおむね同じですが、発現頻度は若干多いようです。もし勃起不全の症状がでたら、ザガーロを止めれば通常は改善します。副作用が出やすい人は他のED治療薬を試してみるといいかもしれません。

ザガーロ服用時の注意事項

当たり前ですが、男性用の薬ですので、女性は服用できません。
安全性が確立されているのは、20歳以上の男性で、未成年は服用できません。また、ザガーロの粉末が妊娠中の女性に吸収されると胎児に影響する恐れがあるので、カプセルを割らないよう取扱いには気を付けてください。

発毛効果を感じるには、6か月服用をつづける必要があります。6か月経過しても効果を感じられなければ、服用は中止してください。

肝機能障害のある人・献血はNG

ザガーロの半減期は3~5週間と長めです。肝機能障害のある人への投与は検証されていません。ですので、重度の肝機能障害のある人は服用できません。

また、ザガーロを服用している間は、PSAの値が半分になります。そのため前立腺がんの検査をした人は注意してください。PSA値は、ザガーロを止めてから6か月以上経てば影響はなくなります。

さらにザガーロを服用している人は献血が禁止されています。献血を希望する場合、服用を停止してから、6か月経過してから献血をしましょう。